大津おどり

今から三百年以上も昔の事です。元禄年間(江戸時代・徳川綱吉将軍のころ)に国の生活は苦しく、お百姓も食べ物にも困る日が続きました。そこで殿様から「新田開発」が命じられます。泉大津でも、庄屋さまが自分の財産を使って 大津川一帯の荒れた土地を開拓(新しく田畑を耕すこと)して新田を作りました。ところが、折角作った田んぼにおびただしい数の「カニ」がわき出て、稲を食い荒らしました。困った人々は、新田を守るためにカニ退治を行いました。その時たくさんのカニが犠牲になりました。心のやさしい泉大津の村人は、犠牲となった「カニ」を供養するため、新田の近くに「カニ塚」をつくり、お盆にはカニ供養のための踊りを踊ってカニをなぐさめました。この踊りが「大津おどり」のもとと言われています。

踊り方

大津おどりは反時計回りの輪踊りです。
最初は進行方向に向かって踊ります。
①~④が基本動作です。大津おどりは動作が多いのでまずは、この基本の動きを覚えましょう。
おハヤシにあわせて①~⑪①~④を繰り返します。
曲調が替わったら三歩で中心を向いて手拍子を一つ打ち、①~⑪の動作に入ります。

踊り方
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大津おどり保存会

「大津おどり」は泉大津市の無形民俗文化財に指定され、平成14年には「なにわ伝統芸能等功労知事表彰」を受けています。現在も保存会のメンバーにより守り、伝えられているのです。「大津おどり」の身振りはカニに似せていて、別名「カニおどり」とも言われています。ゆっくりとしたテンポの中に38もの手の振りがあり、太鼓と音頭と囃子にあわせて踊ります。

大津おどり保存会
代表:甘佐 勝美
連絡先:(090)2704-2229

イベント日程

現在、イベント予定はございません。